世界遺産

富岡製糸場と絹産業遺産群

群馬県 企画部 世界遺産課

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お知らせ & トピックス

富岡製糸場と絹産業遺産群 国際シンポジウムが開催されました

【日時】 平成23年10月31日(月)13:20~16:20
【場所】 群馬県公社総合ビル 多目的ホール(前橋市大渡町1-10-7)
【主催】 群馬県・文化庁

【内容】
1.挨拶
群馬県副知事 池本武広
文化庁記念物課世界文化遺産室長 小林万里子

2.講演1
「私たちの遺産は世界の遺産」
THE WORLD OF OUR HERITAGE - OUR HERITAGE FOR THE WORLD
Tamas Fejerdy(ハンガリー):タマシュ・フェヤルディ
イコモス・ハンガリー事務局長、ハンガリー文化遺産室副室長、元国際イコモス副会長、世界遺産委員会議長経験者

・遺産というものは、最初から遺産として作られるのではない。自然や社会環境の課題を解決し、地域の人々が誇りとしてきたものが、後世において遺産となるのである。
・遺産の保護には労力もコストもかかる。一方で遺産は現在の地域社会の生活水準を引き上げる可能性をもつものでもある。遺産を地域社会の負担とするのではなく、地域社会に貢献するものとする道を探すことが大切。
・私たちの遺産を世界と共有することで、その重要性、誇りを自覚することができる。
・私たち自身のために遺産を守ることが大切であり、保存と利用の均衡を図る必要がある。

3.講演2
「日本の世界遺産を巡る状況」
小林万里子 文化庁記念物課世界文化遺産室長

・世界遺産の課題 遺産数の増加、地域間不均衡、保存管理
・地元の1つ1つの地道な取り組みが重要。
・ぐんま絹遺産ネットワークは良い取り組みであり、文化庁としても参考にしたい。
・世界遺産暫定リスト記載済みの国内候補は、現在12件。準備の整ったものから推薦する。
・「富岡製糸場と絹産業遺産群」は準備が整ってきており、来年度にも推薦書を出せるように地元と力を合わせていきたい。

4.報告
「第3回国際専門家会議の成果」
岡田保良 国士舘大学教授(群馬県世界遺産学術委員会委員長)

・「富岡製糸場と絹産業遺産群」の価値は、19世紀中ごろから20世紀にかけて生糸の大量生産を可能にした養蚕製糸分野における技術の交流と革新にあることが確認された。
・登録の価値を証明するための評価基準は、交流を示す(2)と、科学技術の集合体の顕著な見本である(4)が適用できることが確認された。
・構成資産は、富岡製糸場と深い関連を持ち養蚕製糸分野における技術の交流と革新の場であることを重視し、富岡製糸場、田島家住宅、高山社跡、荒船風穴の4つの資産とするのが適切であるこという結論に至った。
・資産の範囲や緩衝地帯の範囲は概ね適切に設定されていると評価された。
・推薦に向けた取組が今後も順調に進めば、2014年夏頃の登録が期待できると思われる。

5.パネルディスカッション
「世界遺産の保存活用と地域住民の役割」
コーディネーター
苅谷勇雅 日本イコモス理事
パネリスト
Tamas Fejerdy(ハンガリー):タマシュ・フェヤルディ
Dinu Bumbaru(カナダ):ディヌ・ブンバル
イコモス・カナダ会長、元国際イコモス事務局長
Massimo Preite(イタリア):マッシモ・プレイテ
ティッキ理事、フィレンツェ大学教授
岡田保良 国士舘大学教授(群馬県世界遺産学術委員会委員長)
松浦利隆 群馬県世界遺産推進課長

○パネルディスカッションでの主な意見
・「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録へ向けた取り組みは、確実に前進した。
・世界遺産の登録はゴールではない。登録により市民の責任が重くなっていく。現在の活動の継続が必要。
・推薦書作成の段階から、地域の人たちと一緒に考えることが重要。
・地元には様々な立場の人(富岡製糸場が操業していた時代を知る方、若者など)がいる。人こそが資源であり、これらの人々を運動に加え輪を広げるとよい。また異なる組織との共同も必要。
・世界遺産は、それ以外の遺産とのネットワークを構築する中心である。
・遺産を後の世代に伝えていくために、地元の方々には、自らの役割を見つけ、それを果たしてもらいたい。
・世界遺産登録はゴールではない。世界遺産登録を手段として、私たちの遺産を後の世代に伝えていく活動を、熱意を持って継続してほしい。

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