Q : 荒船風穴(あらふねふうけつ)ってどんなところ?
A : カイコの卵(たまご)を貯蔵(ちょぞう)した自然(しぜん)の冷蔵庫(れいぞうこ)

荒船風穴(あらふねふうけつ)は、岩(いわ)の間(あいだ)から吹(ふ)き出(だ)す冷(つめ)たい風(かぜ)を利用(りよう)して、カイコの卵(たまご)を貯蔵(ちょぞう)していた日本(にほん)で最大規模(さいだいきぼ)の施設(しせつ)です。昔(むかし)は、カイコを飼(か)うことができるのは年(ねん)1回(かい)でしたが、風穴(ふうけつ)でカイコの卵(たまご)を冷(ひ)やして貯蔵(ちょぞう)し、卵(たまご)のかえる時期(じき)をずらすことで、年(ねん)に数回(すうかい)、カイコを飼(か)うことができるようになりました。そのおかげで生糸(きいと)のもとになるまゆをたくさんつくれるようになり、生糸(きいと)の大量生産(たいりょうせいさん)につながりました。

どうして冷(つめ)たい風(かぜ)がでるのだろう?

風穴(ふうけつ)から数百(すうひゃく)メートルほど離(はな)れた場所(ばしょ)に岩(いわ)が重(かさ)なっている場所(ばしょ)があります。この中(なか)には冬(ふゆ)の間(あいだ)に凍(こお)った氷(こおり)が残(のこ)っています。この岩(いわ)のすき間(ま)を空気(くうき)が通(とお)り抜(ぬ)けるため、風穴(ふうけつ)に出(で)るころには2〜3℃の冷気(れいき)になるのです。

荒船風穴(あらふねふうけつ)に行(い)って見(み)てみよう!
※12月(がつ)〜3月(がつ)は閉鎖(へいさ)しています。

荒船風穴(あらふねふうけつ)の石積(いしづ)み

お城(しろ)の石垣(いしがき)と違(ちが)い、冷気(れいき)を取(と)り入(い)れるためにすき間(ま)をつくりながら積(つ)み上(あ)げました。外側(そとがわ)は冷気(れいき)を閉(と)じ込(こ)めるためすき間(ま)を塞(ふさ)いでいます。

空(そら)から見(み)た荒船風穴(あらふねふうけつ)

全国(ぜんこく)から集(あつ)められたたくさんのカイコの卵(たまご)は、荒船風穴(あらふねふうけつ)の事務所(じむしょ)「春秋館(しゅんじゅうかん)」に集(あつ)められてから、山間部(さんかんぶ)の風穴(ふうけつ)まで運(はこ)ばれていました。

 まめちしき

カイコの卵(たまご)は植物(しょくぶつ)の種(たね)に似(に)ていたことから、
【蚕種】(さんしゅ)と呼(よ)ばれていました。