Q : 田島弥平旧宅ってどんなところ?
A : カイコが育ちやすい蚕室を開発
田島弥平旧宅は、カイコの卵をつくっていた田島弥平の家です。弥平は、よりよいカイコの卵をつくるために、カイコの飼い方の研究をして、「清涼育」という空気の入れ換えを大切にした飼い方を完成させました。また、「清涼育」を行うために、初めて2階の屋根に換気用の越屋根をつけました。この家の形は、弥平の家を見学に来た人や弥平が書いた養蚕の 教科書によって、全国に広まりました。
越屋根全景
田島弥平旧宅は、1階が住居、2階が蚕室になっています。総ヤグラと呼ばれる越屋根は2階の屋根いっぱいにつくられています。
養蚕農家群
田島弥平旧宅のまわりには、今でも大型の養蚕農家の建物が多く残っています。越屋根の形は様々で、家々の工夫が伝わります。
まめちしき
屋根の上につくられた小さな屋根のことを「越屋根」といいます。
田島弥平旧宅では総ヤグラ、高山社では天窓ともいいます。