日本遺産「かかあ天下ーぐんまの絹物語ー」

周辺グルメとアクティブを楽しむ旅ガイドコラム

甘楽編

甘楽カップル旅

地元グルメを堪能&歴史が薫る城下町散策

きぬ旅 『甘楽』

こんにゃくパーク

群馬を代表するテーマパーク!大人気のこんにゃくバイキングに優先入場できちゃう裏技教えます!

こんにゃくパーク記念写真撮影エリア

テレビ番組でよく取り上げられているのを見ていたものの、やって来たのは初めて。入口に向かって歩いていると、壁面に書かれたカラフルな「こんにゃくパーク」の文字が目に飛びこんできました。赤と緑の四角の間にもなにやら文字が。

よくよく見てみると・・・「たてヨコオいしい!」

ユーモアが溢れていて早速ワクワクさせられちゃいました!なんで「ヨコオ」だけカタカナなのか?知らない方もいると思うので説明を。ここはヨコオデイリーフーズさんが運営しているグンマーからグンマーじゃない人まで楽しめる夢のテーマパークだからです!

さあ、早速入場してみましょう\(^o^)/

こんにゃくパークの入口

今日ここに来た1番の目的は手作り体験!体験はこんにゃくバイキング同様に人気アトラクションのため事前予約がマストです。当日に行ってから体験するのは不可のようなので、前日までにご予約を!

体験コースは全部で3つ。
(1)手作りこんにゃくゼリーフルーツ体験コース
(2)こんにゃくカラーマジック体験コース
(3)手作りこんにゃく体験コース

アレもコレも体験してみたいけど話し合った結果、手作りこんにゃくゼリーフルーツ体験コースを体験することにしました。

こんにゃくパークで手作りこんにゃく作りを体験する彼氏体験

みんなお揃いのエプロンと帽子を装着してレッツクッキング!

なんだか小学校の時の給食当番を思い出しちゃいました。7種類の好きなフルーツをカップに入れて、ゼリーの粉を溶かしたものを注ぐだけで簡単に作ることができるので小さいお子さんにもオススメ。

食い意地を張ってフルーツを入れすぎるとゼリーの液があまり入らなくなるのでご注意を。いつもは頼もしい彼だけど、ゼリー液を流しこむ姿がぎこちなくてなんだか可愛く見えてしまいました。

いかん、いかん。母親目線になってしまった(笑)

こんにゃくパークで手作りこんにゃく作りを体験する彼女

私はというと普段から家事はしているものの、ピンクのスケルトンエプロンと帽子をつけることなんてないからソワソワしてしまいました。これを身につけている私は周りからどのように見えているんだろう?(笑)でも、みんなお揃いだからまあ、いっか!

こんにゃくパークの手作りこんにゃくゼリーフルーツ体験完成品

できあがったゼリーがこちら!取り違えのないようにカップには名前が書いてあります。部活の時によくペットボトルに自分の名前書いたのを思い出いだすな~(笑)仕上がりはというと、フルーツの色が映えていい感じに。世界に1つだけのフルーツこんにゃくゼリー、絶対美味しいに決まってる!

    
こんにゃくパーク手作りこんにゃくゼリーフルーツ体験記念写真2ショット

蓋をして完成~~~\(^o^)/作ったゼリーと一緒に記念撮影をしてもらえます。彼もウキウキしながら調理を楽しんでくれたみたいでよかった!色々と懐かしい思い出を思い起こさせてくれた手作りこんにゃくゼリーフルーツ体験コース。楽しい時間をありがとう!

こんにゃくパーク手作りこんにゃくゼリーフルーツ体験終了証書

最後に終了証書のプレゼントがあります。嬉しい♪このうさぎは「月野マナン」っていうこんにゃくパークのオリジナルキャラクターらしい。

チビウサとかミミリンとかかわいい系の名前かと思いきや結構渋い名前(笑)興味が湧いて調べてみると「ゆるキャラグランプリ2019」にも出ていたみたいなので、次回出たときには応援したいと思います!

体験の後はお待ちかねのこんにゃくバイキング♪休日だと数時間待ちなんてこともある大人気の無料バイキング。なんと、体験コースをした人は優先的にこんにゃくバイキングを楽しむことができるんです!この裏技は友達にも教えてあげたい!

こんにゃくパークのこんにゃくバイキング

王道の味噌田楽や玉こんにゃくに加えて、変わり種のレバーこんにゃく・こんにゃくの唐揚・こんにゃくラーメンなどを堪能。こんにゃくラーメンを食べるのは初めてだったけど、何も言われずに出されたら分からずに食べちゃうくらい再現度高め!

他にも、今まで食べたことのないこんにゃく料理が多数。全種類を制覇するには相当お腹を空かせておかないといけないようです。次に来る時には前日から調整しなきゃだな(笑)。それにしても、これが無料ってどれだけ太っ腹なんですか?!ヨコオさんっ!

パーク内には体験コース・こんにゃくバイキングの他にも足湯・工場見学・ヨコオデイリーフーズのこんにゃく商品を購入できるお土産コーナーなど見どころが沢山あるよう。今回は全部見て回ることができなかったので次回はそっちも回ってみたいと思います。

施設詳細こんにゃくパーク
群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
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道の駅甘楽

モダンでお洒落な道の駅でいただく、甘楽の地粉を使った大人気の窯焼ピザランチ!

道の駅甘楽入口

先程、こんにゃくバイキングをセーブしていたのは道の駅甘楽でのランチのため(笑)ここでは県内外の人から大人気の地粉を使った窯焼きピザが食べられるとのことで楽しみ!

道の駅ってなんとなく渋いイメージがあったけれども、ここは外観・内装共にモダンでお洒落。外のお花も綺麗に咲いていて細かい所まで手が行き届いている印象を受けました。

道の駅甘楽農産物直売コーナー

店内に入ると農産物直売コーナーを発見!沢山の新鮮野菜が並んでいて、ついつい買い込んでしまいました。直売所の野菜って鮮度が良くてスーパーで買うよりお安いから大好き。

お土産も幅広く取り扱っていて、群馬土産の他にも甘楽町の姉妹都市イタリアのチェルタルド市から直輸入しているというワインやオリーブオイルなど普段お目にかかることのできない商品が色々とあって新鮮です。

道の駅甘楽ワイン瓶で作ったお洒落照明

お目当てのピザコーナーに行くと、何やらお洒落なアイテムを発見!

えっ?!

照明がワインの空き瓶でできてる!優しい光でムーディーな雰囲気。お洒落カフェに来た気分に。

道の駅甘楽飲食スペースにあったチョークアートの黒板メニュー
道の駅甘楽ピザ受け渡し口の写真メニュー

いざ、注文!あ~あ、ピザの種類が豊富でどれにしようか迷っちゃう~!ドルチェピザまであるんだ~(>_<)迷いに迷ってピザの王道マルゲリータと甘楽のきのこピザの2種類に決定!

道の駅甘楽ピザ窯

イタリアのレストランで修行した職人さんがオーダー後に1枚1枚丁寧に焼き上げてくれます。姉妹都市となっているその縁からイタリアの職人が作ったタイルのピザ窯を設置しているそうで、窯には甘楽町のロゴマークが入っています。私達のピザ、いってらっしゃい!美味しく焼きあがって来てね♪

道の駅甘楽お昼ごはんのマルゲリータピザ
道の駅甘楽お昼ごはんのキノコとチーズのピザ

さあ、ご対面の時がやってきました!わあ~、いい感じに焼きあがってる! いい香りが漂います♪いっただっきま~す!

道の駅甘楽ピザをほおばる彼女

外はカリっと中モッチモチでめちゃくちゃ美味しい!これが本場の味か~、群馬で本場のピザをいただけるなんて、得した気分♪甘楽のきのこは風味がよく出ていてピザ生地との相性も最高!マルゲリータも絶品でした♪

施設詳細道の駅甘楽
群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡444-1
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甘楽町歴史民俗資料館

「かかあ天下」=「群馬の女性は強い」じゃなかった!お蚕様と「かかあ」の活躍ぶりと甘楽地区の歴史を学ぶ

甘楽町歴史民俗資料館の外観日本遺産
構成文化財

続いてやって来たのは、甘楽町歴史民俗資料館(旧小幡組製糸レンガ造り倉庫)。こちらの建物は養蚕の最も盛んだった大正15年に組合製糸小幡組の繭倉庫として造られたもので、平成27年には日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」の構成文化財にも認定されています。

大正初期には約7割の世帯が養蚕農家だった甘楽町で使用された養蚕・製糸・織物に関する資料や道具が展示されています。

甘楽町歴史民俗資料館にあるかかあ天下像

入口では「かかあ天下像」がお出迎え。たくましいお母さんが小さな子供を背負っています。像のとなりには「かかあ天下」についての説明書きが。これを読むまでわたしは群馬の女性は強い=かかあ天下だと思っていたのですが、どうやら違っていました!

本当は、「働き者で家計を支えた女性」のことを言うようです。

古くから絹産業が盛んな上州では、女性が養蚕・製糸・織物で家計を支え大活躍をしていました。夫たちが「俺のかかあは天下一!」と呼び、それが上州名物になり、現代では活躍する女性像の代名詞にもなっているといった内容が書かれています。早速新しい発見!勉強になります。

甘楽町歴史民俗資料館で歴史を勉強する彼氏

チケットを購入して、まずは1階から見ることに。ちょうど私達以外にお客さんがいなかったこともあり、受付の方がギャラリーに出てきて資料・展示物の説明や、甘楽の歴史について分かりやすく説明をしてくださいました。

甘楽町歴史民俗資料館で生糸を見学する彼女

1階は養蚕関連の展示がメイン。この地域の歴史を紡いできた養蚕文化を知ることができます。自分たちで解説を読みながら見てまわるのも良いのですが、説明を言葉で聞きながらのほうが、イメージが湧きやすく頭にすっと入って来たので、タイミングが良くてラッキー♪受付の方のお蚕様愛にホッコリしながら、楽しく見学させていただきました。

甘楽町歴史民俗資料館内に展示してある甲冑

2階には小幡氏紋付赤備具足・上州明珍重則作の兜をはじめ、戦国時代から幕末の火縄銃、洋式銃スタール銃などの武具が展示されています。リアルな展示物を目の前にして、ここ甘楽町でも今に繋がる歴史の1ページが描かれていたと思うと感慨深い気持ちになりました。

甘楽町歴史民俗資料館木彫りの仏様

こちらは円空仏という木彫りの仏様。円空さんは64年の生涯の間に12万体の仏像を製作したと言われていて、甘楽町歴史民俗資料館には3体が展示されています。約300年以上も昔の作品ながらファンが多いとされている理由は口元に込められた「微笑み」なんだとか。

よくよく近くでみると…あっ、本当だ!みんな微笑んでいて可愛らしく見えてきた♪どれ1つとして同じ顔はないそうなので各地に居る円空仏さんに会いに行ってみたくなりました!

今回は甘楽町歴史民俗資料館のみの見学となりましたが、近くにある楽山園と長岡今朝吉記念ギャラリーを加えた3施設共通入場チケットもあるため、複数行かれる方はそちらの入場券を購入されたほうがお得になるそうです。

施設詳細甘楽町歴史民俗資料館
群馬県甘楽町大字小幡852-1
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甘楽町城下町(小幡の町並み)散策と
とうふ屋豆忠

雄川堰のせせらぎを聞きながら小幡の町並み散策。お豆腐屋さんの新感覚スイーツで一休み♪

甘楽町城下町(小幡の町並み)散策中の後姿の彼女

小幡地区は江戸時代、織田信長の次男、信雄から8代に渡って城下町として栄えたこともあり、資料館の通り沿いには城下町ならではの町並みが今も残っています。

織田家のルーツが群馬にもあったなんて意外!レトロな雰囲気に魅せられて散策してみることにしました。

甘楽町城下町(小幡の町並み)散策小幡さくら祭り武者行列

ここは春になると桜が満開となり、毎年4月には城下町小幡さくら祭り武者行列やマラソン大会などが開催され、沢山の人が訪れて賑わうそう。

甘楽町城下町(小幡の町並み)散策中に見られる雄川堰

桜並木を歩いていると心地の良いせせらぎが聞こえてきます。日本名水100選・日本疏水100選・世界かんがい施設遺産に選定された「雄川堰(おがわぜき)」です!

古くから住民の生活・農業用水・精米などの多目的に利用されてきた用水路で小幡の人々の生活を支えてきました。こんなに名誉ある称号をものにした用水路が群馬にあったなんて!まだこのことを知らないグンマーの皆さんにも知ってほしいな。

とうふ屋豆忠店舗の看板前で彼女を撮影

散策をしていたら、お豆腐屋さんの看板が。とうふ屋 豆忠さん。気になるので入ってみることに!

とうふ屋豆忠いろんな種類のお豆腐が陳列

中に入るとお豆腐の販売とカフェスペースがあり、とても落ち着いた雰囲気。

あ~なんだか懐かしい。こういった個人のお豆腐屋さんって最近少なくなってきているから、久々だなあ。スーパーで買うよりも多少値は張るけど、お豆腐屋さんの商品って濃厚だし大豆本来の味を感じることができるから買う価値あるんですよね~!

とうふ屋豆忠お豆腐スイーツとアイスコーヒー

せっかくなので、喉も渇いているしアイスコーヒーをいただくことに。それと、先程から気になっていたお豆腐スイーツも頼んじゃお♪

桜漬けがのったお豆腐に黒蜜をかけていただく新感覚のスイーツ。果たして合うのかな・・・?

ドキドキしながら口に運んでみると、、、わぁ~とっても美味しい!!さっきは疑ってごめんなさい(笑)お豆腐がスイーツになるなんて感動でした!!

施設詳細とうふ屋 豆忠
群馬県甘楽郡甘楽町小幡87-2

古民家かふぇ 信州屋

風情のある古民家カフェ。農家の休憩おやつ「おこじはん!?」をいただく!

古民家かふぇ信州屋店舗ののれん前で彼氏ポーズ

次にやってきたのは資料館からすぐのところにある信州屋さん。実は先程、目の前を通り過ぎたのですが、私も彼もどうしても気になって戻ってきちゃいました(笑)今日は午前中から食べ続けているけど、食べ歩きが大好きな私達はまだまだお腹に余裕があるのです!早速、お邪魔しま~す♪

古民家かふぇ信州屋店内にあったレトロ看板
古民家かふぇ信州屋店内のレトロな食器棚

店内にはレトロな看板や食器が飾られていて写真を撮りたいと立ち寄られる方も多いんだとか。どこか懐かしい雰囲気でまるでおばあちゃん家に遊びに来たような感覚にもなります。

お店の方にお話を聞いてみると、ここは昔おばあちゃんが食品と日用品などを扱う雑貨店を営んでいたそうですが、お歳を召してからお店を続けることが難しくなり甘楽町がリノベーションし、運営を始めたそうです。現在ではカフェの他に、無料休憩所・観光案内所としての役割も担っています。

何をオーダーしようか迷っていると気になるメニューを発見!

「おこじはん(農家の休憩おやつ)」!?

何それっ?!これは食べてみるしかないでしょ!おこじはんと本日の和菓子をそれぞれドリンクセットで注文してみることに。

古民家かふぇ信州屋おやつにおこじはん

「おこじはん」の正体は甘楽の轟味噌(とどろくみそ)とお醤油の焼きおにぎりでした!

いただきま~す!モグモグ。う~んっ、昔懐かしい味。体を動かす農家さん、おやつはこれくらいガッツリ食べなきゃですよね!散策で歩き回って体力消耗したから私達も炭水化物でパワーチャージ!\(^^)/

古民家かふぇ信州屋おやつに和菓子

続いて本日の和菓子。この日はモナカと可愛らしいピンクのお花のお菓子。上品な甘さでホッとする。贅沢なひと時を味わえました。甘いもの・しょっぱいもの両方味わえて大満足!どちらもリーズナブルなお値段なのでオススメです。

雰囲気・味共に最高な古民家かふぇ信州屋さん。桜の時期にはとても混むそうですが、時期をずらせば少し落ち着くそうです。近くまで来た際には是非寄っていただきたいお店です。

施設詳細古民家かふぇ 信州屋
群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡7
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甘楽社小幡組由来碑

ただの大きな石じゃない、甘楽社小幡組由来碑!後世に伝えていきたい群馬のかかあの活躍ぶり!

甘楽社小幡組由来碑石碑の全体像日本遺産
構成文化財

最後にやって来たのは甘楽社小幡組由来碑です!あらま、かなり渋いっ・・・

信州屋の観光案内所に寄った際に甘楽のかかあ達の働きぶりを知るには行ってみるといいよと勧められて来てみました。場所はJA甘楽富岡甘楽支所の一角。そこには大きな石碑が「ここにドカンと立ってしまってすみません…」とばかりにとっても謙虚に佇んでいます(笑)

甘楽社小幡組由来碑の説明をしている看板

説明があったので読んでみることに。こちらは甘楽町歴史民俗資料館と同様に日本遺産構成文化財となっていて「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」のストーリーに欠かすことのできない場所なんだとか。

「村に養蚕をしない家はなく、製糸をしない女性もいなかった」とあり、地域の養蚕製糸業を女性たちが牽引してきたこと、小幡地区の発展に貢献したことについて触れられています。また、成功体験を先人が後世へと語り継いでいくことの大切さについても書かれていました。

食べて食べて食べまくりのフードファイターみたいな旅でしたが、最後はしっかりとお勉強させていただきました!私達も微力ながら、今日から群馬のかかあ達の活躍ぶりを周りの人や後世に伝えていきたいと思います\(^^)/

施設詳細甘楽社小幡組由来碑
群馬県甘楽郡甘楽町大字福島1761 JA甘楽富岡甘楽支所内
詳しくはこちら

「きぬ旅」公式 Instagram#ぐんまきぬ旅

日本遺産 かかあ天下 -ぐんまの絹物語-